コラム

宿題をやらない子供が「やる子供」に!今日から実践できる対処法9選

「我が子が宿題をやらなくて困っている…」

「“宿題をやる子”になってもらうためには、どうしたら良いのだろう…」

宿題をやらない我が子に対して、上記のようなお悩みを抱えている保護者さまも多いのではないでしょうか。

結論から申し上げますと、宿題をやらない子供を「宿題をやる子」に変えるには、「まずは子供がなぜ宿題をやらないのかという”理由”を知り、そのうえで適切な対処をすること」が重要になります。

なぜなら、宿題をやらない理由に沿った対処をしないと、効果が期待できないためです。

極端な例ですが、「勉強が分からないから宿題をやらない子供」に対し、宿題のやる気が出るようにと好きなキャラクターの文房具を買い与えたとしたらどうでしょうか。

新しい文房具をもらったからと言って勉強が分かるようになる訳ではなく、子供の宿題に対する姿勢が改善しないことは、容易に想像できるでしょう。

宿題をやらない理由に基づいた正しい対処法を選択すること、そしてそのうえで子供のやる気や集中力を高めるための工夫を施すことこそが、宿題をやらない子供を最速で変える方法なのです。

そこで本記事では、宿題をやらない理由としてよく挙げられる「4つの理由」に合った「9つの対処法」を、下記のとおり解説します。

【宿題をやらない理由4つ】 【具体的な対処法9つ】
楽しいことを優先したい

・宿題リストの作成で「見通し」と「達成感」の相乗効果を狙う

・ご褒美制度で宿題に「楽しさ」を付加する

・宿題中に集中力を奪うあらゆる要因を遠ざける

何となく面倒くさい

・宿題を始める時間を固定し、ルーティン化する

・「まずはこれだけ作戦」を導入する

やる意義が分からない

・宿題をやることのメリットを分かりやすく伝える

・宿題の成果を見つけて褒める

勉強が分からない

・保護者が勉強の躓きを特定・解消する

・プロの力を借りる

本記事をお読みいただくと、下記のようなメリットを享受することができるでしょう。

【本記事をお読みいただくメリット】

・「我が子が宿題をやらない真の理由は何なのか」を探るためのヒントを得られる

・各対処法を実践することで、子供がどのように変わるのかをイメージすることができる

・保護者がどのような声掛け・行動をすべきなのかなど、各対処法を実践する際の注意点や工夫が分かる

本記事の内容を参考にすれば、「我が子に最適な対処法を最適な方法で実践すること」ができるはずです。

宿題をやらない子供を最速で変えるためのヒントを得るためにも、是非最後までお読みください。

1.宿題をやらない子供への対処法は「やらない理由」で変わる!まずは理由を特定しよう

宿題をやらない子供への対処法は「宿題をやらない理由」で変わるため、まずはこれを特定することが重要になります。

冒頭でも述べたとおり、「理由に沿った対処をしないと無駄打ちとなり、宿題に対する姿勢が改善されないためである」からです。

具体例を見てみましょう。

例えば、「楽しいこと(ゲーム・テレビ・遊びなど)を優先したい」という理由で宿題をやらない子供がいたとします。

そのような子供に対し、単純に「宿題を始めるきっかけ」だけを与えたとしても、結局は周囲の楽しいこと(ゲームや漫画など)に気を取られ、宿題の手が止まってしまうことが予想されるでしょう。

また、「何となく面倒くさい」という子供に対し、宿題をやる意義を熱弁しても、子供の反発心を生み、逆効果となる可能性が否めません。

このように、宿題をやらない理由に沿った対処をしないと、効果がないどころか逆効果になる可能性すらあるのです。

では、子供が宿題をやらない理由は、どのように特定すれば良いのでしょうか。

最もおすすめの方法は、子供の言動から宿題をやらない理由を推測・特定するというものです。

子供が宿題をやらない理由としてよく挙げられるのは、下記の4つ。

【子供が宿題をやらない主な理由】

・楽しいことを優先したい

・何となく面倒くさい

・やる意義が分からない

・勉強が分からない

この点、子供の言動を見ていれば、「我が子が宿題をやらない理由がどれに該当するのか」ということを推測・特定することができます。

下記の図は、子供の言動から宿題をやらない理由を推測・特定すること、そして各理由における正しい対処の方向性を知ることができるものですので、ご参照ください。

上記の図の内容を踏まえ、本記事ではこの後、下記9つの対処法を具体的かつ詳細にご紹介していきます。

【宿題をやらない理由4つ】 【具体的な対処法9つ】
楽しいことを優先したい

・宿題リストの作成で「見通し」と「達成感」の相乗効果を狙う

・ご褒美制度で宿題に「楽しさ」を付加する

・宿題中に集中力を奪うあらゆる要因を遠ざける

何となく面倒くさい

・宿題を始める時間を固定し、ルーティン化する

・「まずはこれだけ作戦」を導入する

やる意義が分からない

・宿題をやることのメリットを分かりやすく伝える

・宿題の成果を見つけて褒める

勉強が分からない

・保護者が勉強の躓きを特定・解消する

・プロの力を借りる

上記の対処法のうち1つを生活に取り入れるだけで、子供の宿題に対する姿勢が変わることもあれば、複数の対処法を組み合わせることで効果が高まることもあるでしょう。

特に気になる対処法がある方は、上記の図のリンクを利用して該当箇所をお読みください。

2.「宿題をやらない理由=楽しいことを優先したい」タイプの子供への対処法3つ

ここからは、宿題をやらない原因別に対処法をご紹介いたします。

まずは、「楽しいことを優先したい」という理由で宿題をやらない子供への対処法について、見てみましょう。

このタイプでは「宿題をやらなければならないこと自体は理解しているものの、つまらない宿題よりも他の楽しいことに強く惹かれ、結果的に宿題ができない」という子供が多いです。

子供が目の前の楽しいことに惹かれるのは自然なことですが、それを理由に宿題をやらないという事態が生じた場合、改善しなければなりません。

具体的には、子供が目の前の楽しいことばかりにとらわれないよう工夫する必要があり、これを実現させるために有効な対処法として挙げられるのが、下記の3つです。

【「宿題よりも楽しいことを優先したい」タイプの子供への対処法】

・宿題リストの作成で「見通し」と「達成感」の相乗効果を狙う

・ご褒美制度で宿題に「楽しさ」を付加する

・宿題中に集中力を奪うあらゆる要因を遠ざける

1つずつ見ていきましょう。

2-1.宿題リストの作成で「見通し」と「達成感」の相乗効果を狙う

1つ目の方法は「宿題リストの作成で「見通し」と「達成感」の相乗効果を狙う」というものです。

宿題リストを作成すると、

・「どれくらいの量の宿題があり、どれくらいで終わりそうか」という見通しが立てやすくなる

・終わり次第宿題リストの項目を消し込むことで、達成感を得られるという「2つの良い効果」を得ることができ、それらが子供のやる気を促します。

人間は目の前にある「即時的な快感」に弱く、脳が発達途上である子供はその傾向が特に顕著である中で、宿題は「即時的な快感を得にくいもの」に分類されます。

【「楽しいこと」と「宿題」における、報酬を得られるタイミングの違い】
ゲーム・テレビ・遊び 楽しさや満足感を即時に感じることができる「即時報酬」型
宿題 成績の向上などの良い結果を実感するには時間がかかる「遅延報酬」型

更に、「これくらいの時間があれば宿題を終わらせられて、そのあと十分な自由時間を確保できそうだな!」

といった「頭で考えて先を見通す力」も発達中である子供が、ゲーム・テレビ・遊びといった「目の前の楽しいこと」を優先したがるのは、自然なことです。

この点、宿題リストの作成は「見通しの立てやすさ」と「即時的な快感(達成感)の付与」の双方に役立ちます。

宿題リストの作成・運用方法は、下記のとおり非常に簡単です。

【宿題リストの作成・運用方法の手順】

1.子供が帰宅したら一緒に連絡帳を確認する

2.保護者もしくは子供自身が宿題の内容を全て書き出し、リスト化する

3.子供に声掛けし、やる気を促す

4.宿題が終わったら、子供自身がリストを消し込む

こちらの手順のうち1点だけご注意いただきたいのが、「3.子供に声掛けし、やる気を促す」の工程において、どのような声掛けをするかということです。

【宿題リスト作成後の声かけの注意点】
NGな声かけ

親が一方的に指示する例:「今日の宿題はこれだから、○○時までに終わらせなさい。」

OKな声かけ

子供自身に決めさせる例:「今日の宿題はこれだね!先に終わらせる?少し休んでからやる?」

上記のように、子供自身に決めさせるような声かけをすることで、子供に「自分で決めたんだからやらなくちゃ」という責任感を持たせることができるので、意識すると良いでしょう。

【ステップアップアドバイス】

宿題をリスト化する際に、

・宿題以外のやるべきこと(例:習い事など)がどれくらいあるか

・やるべきことを終えた後、どれくらい自由時間を確保できそうかといったことまで可視化できる「タイムスケジュール表」をあわせて作成する方法もおすすめです。

上記のようなタイムスケジュール表があると、子供は、「宿題ややるべきことが終わったら、○○時間くらい自由な時間が過ごせそうだ!」

という事実を目で見て即時的に理解できます。

つまり、見通しが更に立てやすくなるということです。

タイムスケジュール表の作成は、宿題リストの作成よりも少し手間が多くかかりますが、気になる方は是非試してみてください。

2-2.ご褒美制度で宿題に「楽しさ」を付加する

2つ目の方法は「ご褒美制度で宿題に「楽しさ」を付加する」というものです。

ご褒美がもらえるというワクワク感が「つまらない」と感じがちな宿題に楽しさを付加し、そのことが子供のやる気を向上させてくれます。

子供が宿題よりも楽しいことを優先したくなる理由の1つとして挙げられるのが、

・ゲーム・テレビ・遊びなど:すごく楽しい

・宿題:すごくつまらないといった具合に、「ゲーム・遊びなどの楽しいことと宿題の「楽しさレベル」に圧倒的な差がある」というものです。

この点、宿題のご褒美制度は、この差を埋めるのに極めて有効な手段の1つ。

ご褒美によって宿題にワクワク感・楽しさを付加することで、子供に「宿題をやるのも楽しい!」と実感させられれば、やる気とモチベーションを一気に向上させることができるでしょう。

宿題にご褒美制度を導入する際に押さえておきたいポイントが2点あります。

1つ目は「ご褒美の頻度」です。

ご褒美がないと行動できなくなってしまうことを避けるため、「ご褒美の頻度=毎日」とならないようにルールを決めることが重要。

具体的には、下記のようなルールを決めておくと良いでしょう。

【ご褒美の頻度の具体例】

・1週間連続で18時までに宿題を終えられたら、週末にご褒美を与える

・自ら進んで宿題ができた日はシールを貼り、そのシールが10個溜まったらご褒美を与える

そして、2つ目は「ご褒美の内容」です。

子供から求められる「ご褒美のレベル」が上がっていくことを避けるため、お金や高価なものは避け、「体験」や「時間」をご褒美にするのがおすすめ。

具体的には、下記のようなものをご褒美にすると良いでしょう。

【ご褒美の内容の具体例】

・夕飯のおかずをリクエストできる権利を与える

・週末、保護者と一緒に工作や料理をする約束をする

・週末、少し遠くの大きい公園で遊ぶ約束をする

・金曜日の夜、30分長く起きていて良い権利を与える

・ゲームやテレビの時間をいつもより20分長くして良いという許可を出す

保護者側・子供側の双方にとって納得感のあるご褒美制度になるよう、どのような頻度・内容にするか話し合ってみてください。

【ステップアップアドバイス】

「ご褒美」という分かりやすいワクワク感によって宿題へのやる気を高めるこちらの方法は、宿題をやらない子供に対して高い効果が期待できる対処法の1つです。

しかし、単純にご褒美をあげるだけでは、「子供に宿題をやってもらう」という目先の目標は達成できたとしても、真の意味で子供の成長に繋がりません。

子供の成長において最も重要なのは、ご褒美をもらうことではなく「ご褒美をもらえるほどに頑張った努力の過程を誰かに認めてもらうこと」です。

「1週間連続で○○できてすごいね!」

「○○し続けた努力、ちゃんと見ていたからね!」

といった誉め言葉と共にご褒美を与えることで、子供の自己肯定感とやる気をしっかり育みましょう。

2-3.宿題中に集中力を奪うあらゆる要因を遠ざける

そして、3つ目の方法は「宿題中に集中力を奪う要因となるものを遠ざける」というものです。

集中力を奪う要因を遠ざけることは、「宿題に取り組まざるを得ない環境」を整えることに繋がります。

集中力を奪う最も大きな要因として挙げられるのが、ゲーム・テレビ・漫画といった「楽しい物」です。

「スマートフォンが目に入ると、仕事中でもいじりたくなってしまう」という経験がおありの保護者さまであれば、こういった誘惑に負けて宿題ができない子供の気持ちが理解できるのではないでしょうか。

そのため、宿題の時間中は「楽しい物」が子供の視界に入らないよう、下記のような工夫をし、宿題を取り組まざるを得ない環境を整える必要があります。

【「楽しい物」を子供の視界に入れない工夫】

・机には宿題に関係あるもの(ノート・筆記用具など)しか置かない

・「小さい楽しい物(ゲーム機や漫画など)」は引き出しにしまう

・「大きい楽しい物(テレビなど)」には布をかける

なお、宿題中に子供から遠ざけるべきなのは「楽しい物」だけではありません。

集中力を奪う要因となるあらゆる「もの」を遠ざける必要があり、ここで気をつけなければならないのが「子供の宿題時間における保護者の過ごし方」です。

いくら「楽しい物」が目に入らないよう工夫をしても、

・宿題をやろうとしている子供の横で保護者がスマートフォンをいじっている

・宿題をやろうとしている子供に保護者が話しかけるなど、保護者の過ごし方に子供の気が散る要因があっては意味がないため、静かに過ごすなどの配慮が必要になります。

保護者の「学ぶ姿勢」を子供に見せるため、子供の宿題時間を保護者の勉強・読書時間に充て、一緒に机に向かってみることもおすすめですよ。

3.「宿題をやらない理由=何となく面倒くさい」タイプの子供への対処法2つ

次に、「何となく面倒くさい」という理由で宿題をやらない子供への対処法について、見てみましょう。

このタイプでは「宿題をやらなければならないことは理解しているものの、何となく面倒くさくてやる気が出ず、宿題を始めることを先延ばしにしてしまう」という子供が多いです。

「「後でやるから」という子供の言葉を信じていたのに、宿題をやらないまま夜を迎える日が続いており、毎日のように子供を怒ってしまう」

という保護者さまもいらっしゃるのではないでしょうか。

このような子供には、宿題に着手できるきっかけを与えてあげることが重要で、これを実現させるために有効な対処法として挙げられるのが、下記の2つです。

【「宿題が何となく面倒くさい」タイプの子供への対処法】

・宿題を始める時間を固定し、ルーティン化する

・「まずはこれだけ作戦」を導入する

1つずつ見ていきましょう。

3-1.宿題を始める時間を固定し、ルーティン化する

1つ目の方法は「宿題を始める時間を決め、ルーティン化する」というものです。

「時間」というきっかけによって自然と宿題を始める習慣を付けることで、子供が宿題を後回しすることを防止します。

人間は何かを決めるときにエネルギーを要するため、やりたくない宿題を「いつやり始めるか決める」という作業は、子供にとって大きな負担です。

このことは、子供が宿題を後回しにすることの要因の1つとなっています。

この点、宿題を始める時間を予め決めておけば、「いつやり始めるか決める」という作業にかかるエネルギーを省略することが可能です。

更に、決めた時間を固定して「その時間が来たら宿題を始める」という流れを習慣化することができれば、子供が自然と宿題に取り組むようになるでしょう。

下記のとおり、宿題を始めるのに適した時間は子供の性格や考え方によって異なるため、子供の意見を尊重するようにしましょう。

【宿題を始めるのに適した時間の違いの具体例】

・帰宅後、少し休憩を挟んでから宿題をやった方が集中できる

・睡眠をしっかりとり、朝に宿題をやった方が集中できる

・集中力が長時間続かないため、何回かに分けて宿題をやった方が効率的である

この対処法における最大のポイントは、「宿題を始める時間は、子供と一緒に決める」という点です。

「帰ってきたらすぐに宿題をやって欲しい」と思う保護者さまも多いと思いますが、こういった保護者側の希望を一方的に押し付けてはいけません。

また、時間が来たことを知らせる方法を工夫することも重要です。

宿題を面倒くさいと思っている子供に対し、「自分で時間を確認して動くこと」まで求めるのはハードルが高いため、保護者側から時間を知らせる必要があります。

その際は、単純に「時間だよ」と声を掛けるのではなく、音楽やアラームを鳴らすことで知らせる方法が最もおすすめです。

なぜなら、下記のとおり、声掛けには子供に反発心を抱かせるリスクがある一方、音楽やアラームであれば時間が来たことを自然と子供に認識させることができるためです。

音をきっかけに机に向かうことを習慣にできれば、「子供が宿題をやらない」という悩みを完全に解消することができるでしょう。

【ステップアップアドバイス】

音楽やアラームは、

・この曲が終わるまでに終わらせよう!

・○分後に次のアラームが鳴るから、それまでに終わらせよう!

など、「いつまでに宿題をやり終えよう」という目標時間の設定にも活用することができます。

宿題=早く終わらせれば良いものという訳ではありませんが、制限時間があった方がやる気が出るという子供もいるので、うまく活用していくと良いでしょう。

3-2.「まずはこれだけ作戦」を導入する

そして、2つ目の方法は「「まずはこれだけ作戦」を導入する」というものです。

「まずは1問だけ解いてみよう」など、宿題のハードルを極端に下げてとりあえず宿題に着手させることで、子供の「やる気エンジン」をかける効果が期待できます。

保護者さまの中にも「家事・仕事を始める前は面倒くさいと思っていたけど、やり始めたら意外と早く片付いた」という経験がおありの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

人間は「未着手の難しそうな物ごと」を目の前にすると「面倒くさい」という感情を抱きがちですが、そのようなときに有効なのが「少しでいいからやってみる」という方法です。

これは、物ごとに着手して手や身体を少しでも動かすと、脳が指先や視覚から刺激を受け、やる気や集中力を引き出す物質を分泌するためです。

そして、子供におすすめなのが、下記のような「まずはこれだけ作戦」の導入です。

【「まずはこれだけ作戦」の具体例】

・「まずは宿題の準備だけやってみよう」作戦

・「まずは1問だけ解いてみよう」作戦

・「まずは3分だけ宿題をやってみよう」作戦

宿題に着手するハードルが一気に下がり、「少しでいいからやってみる」ということを実現できるため、「折角やり始めたんだから、最後までやっちゃおう!」

「意外と早く終わりそうだな!これならできそう!」

といった具合に子供のやる気エンジンをかける効果が期待できるでしょう。

なお、「まずはこれだけ作戦」導入時の注意点としては、保護者側の声の掛け方が挙げられます。

子供のやる気エンジンをかけるための作戦であるにも関わらず、「これだけでいいからやりなさい」などと命令してしまうと、逆効果になる可能性が高いです。

よって、下記のようなポジティブな声掛けを心がけましょう。

【導入する作戦】 【声掛けの具体例】
まずは準備だけ (一緒に連絡帳を見ながら)「今日の宿題はプリント2枚とドリルだね!先に全部出しておこうか!」
まずは1問だけ 「もうこんなに画数の多い漢字を習っているんだね!すごいね!一文字書いて見せてくれない?」
まずは3分だけ 「今日の宿題は割り算だね!今から3分タイマーをかけるから、何問できるかチャレンジしてみない?」

ポジティブな声掛けと「まずはこれだけ作戦」の導入の相乗効果で、子供のやる気の大幅な向上を目指してみてください。

4.「宿題をやらない理由=やる意義が分からない」タイプの子供への対処法2つ

続いて、「やる意義が分からない」という理由で宿題をやらない子供への対処法について、解説します。

このタイプでは「そもそも宿題をやる意義が分かっておらず、宿題をやらないことに対する罪悪感がない」という子供が多いです。

やる意義を感じられないことに対して「やろう!」という気持ちを持つことは大人でも難しいと言わざるを得ません。

このような場合、宿題をやる意義を教えてあげることが重要になり、それに役立つのが下記2つの対処法です。

【「宿題をやる意義が分からない」タイプの子供への対処法】

・宿題をやることのメリットを分かりやすく伝える

・宿題の成果を見つけて褒める

1つずつ見ていきましょう。

4-1.宿題をやることのメリットを分かりやすく伝える

1つ目の方法は「宿題をやることのメリットを分かりやすく伝える」というものです。

宿題をやることによってどんなメリットが得られるのか、具体例などを交えながら分かりやすく伝えることが、宿題の意義を教えることに繋がります。

先にも述べたとおり、やる意義が分からないことに対してやる気を出すことは、大人でも難しいです。

そのため、宿題をやる意義が分からないという子供に対してはまず、下記のような「宿題をやることのメリット」を伝え、「なぜ宿題をやらなければならないのか」ということを理解させる必要があります。

【宿題をやることのメリット】
勉強の習慣が身に付く 宿題をやるために毎日机に向かう習慣ができる
授業内容の理解が深まる 宿題によって授業で習った内容を復習することができ、理解が深まる
思考力や応用力が高まる 授業で得た知識や情報を用いて宿題を解こうとすることで、思考力や応用力を養える
努力できる人間に育つ 面倒くさい・やりたくないと思うことに対して努力できる人間に育つ

しかし、理解力が十分でない子供に対し、これらのメリットを分かりやすく伝えることは簡単なことではありません。

子供の理解度を高めるためには、

・子供の夢や将来像をイメージしながら話す

・子供の身近にあるものに例える(例:スポーツ・ゲームなど)

・保護者の体験を交えて話すといった具合に、「伝え方を工夫すること」が有効です。

下記は宿題のメリットを分かりやすく伝える際の具体例ですので、ご参照ください。

【メリット】 【伝え方の具体例】
勉強の習慣が身に付く ○○ちゃんが将来○○になるためには、たくさん勉強しなくちゃいけないの。でも、一気にやるのって大変だよね?宿題は、毎日少しずつ勉強をするための練習なんだよ。
授業内容の理解が深まる ○○くんは、いっぱい練習したからサッカーが上手だよね?勉強も、一度習っただけだとすぐ忘れちゃうんだよ。宿題は、サッカーの練習と同じだよ。
思考力や応用力が高まる 宿題で問題を解くと「分かる」が増えるよね?分かることが増えると、やりたい仕事や入りたい学校が見つかったときに、叶えやすくなるんだよ。
努力できる人間に育つ お父さんも面倒くさいと思いつつ、仕事を頑張っているよ。だからお金がもらえているんだ。○○くんも、面倒なことに対しても努力できる人間に育って欲しいな。

なお、第三者に責任を転嫁するような言い方をするのはNGです。

「先生に怒られなくて済むから」

「周りの子は皆やっているから」

このような言い方をすると、子供は「先生に怒られなければ(バレなければ)問題ない」

「他にも宿題をやっていない子がいれば、自分もやらなくて良い」

と誤った理解をしてしまう可能性があります。

「宿題は、(第三者は関係なく)自分自身のためにやらなければならない」ということをしっかり伝えられるようにしましょう。

4-2.宿題の成果を見つけて褒める

そして、2つ目の方法は「宿題の成果を見つけて褒める」というものです。

宿題をやることで実際に得られた成果を保護者が見つけて褒めることで、子供に「こんな成果が出ていたんだ!」という気付きを与え、宿題の必要性を認識させます。

嫌々ながらも毎日宿題をこなしていく中で生まれる、小さな成果。

そういった成果を実感することは、子供に「宿題がいかに大切なものであるか」という気付きを与える可能性があります。

しかし、小さな成果であることが多く、子供がそれらに自力で気づくことは難しいと言わざるを得ません。

そこで、保護者が日頃から子供を観察して成果を見つけ、子供を褒めることで、宿題の成果を子供に実感させましょう。

下記は、国語と算数の宿題をこなすことで生まれる成果の一例ですので、参考にしながら「我が子の成果」を探してみてください。

【宿題による成果の具体例】
国語

・漢字の「とめ」や「はね」がすごく上手になったね!

・字がマスの中心に書けるようになってきたね!

・音読が初めと比べてスラスラできるようになって、聞きやすいよ!

・自分の感想を、自分の言葉でまとめられるようになってきたね!

算数

・計算のスピードが上がってきているね!

・前はちょこちょこ計算ミスがあったけど、最近は全然無いね!

・数字の書き方が綺麗になって、読みやすいよ!

・図形が綺麗!定規の使い方が上手になったね!

「毎日宿題を頑張るという”過程”によって、こんな”成果”が出ているね!」

ということを子供に伝えることができれば、子供のやる気やモチベーションの向上につながるでしょう。

ここまで来れば、「もっと字が上手になりたい」

「もっとスピーディに計算できるようになりたい」

といった「次なる目標」を掲げ、子供が積極的に宿題に取り組むようになる未来も遠くはないはずです。

5.「宿題をやらない理由=勉強が分からない」タイプの子供への対処法2つ

最後に、「勉強が分からない」という理由で宿題をやらない子供への対処法について、解説します。

このタイプの子供は、勉強についていけておらず、宿題の内容自体が分からないため、そもそも宿題に着手することができないという状況に陥っています。

子供が勉強についていけていない場合、宿題に手をつけられないこと以外にも、

・テストの結果が悪い

・先生から「勉強面が心配」といった話をされたことがあるなど、何らかのサインが出ていることが多いです。

このような場合には、勉強の躓きを解消してあげることが重要になり、それに役立つのが下記2つの対処法です。

【「勉強が分からない」タイプの子供への対処法】

・保護者が勉強の躓きを特定・解消する

・プロの力を借りる

1つずつ見ていきましょう。

5-1.保護者が勉強の躓きを特定・解消する

1つ目の方法は「保護者が勉強の躓きを特定・解消する」というものです。

「勉強の躓きを特定・解消する作業」を子供の力だけで行うことは難しく、保護者のサポートが不可欠になります。

具体的に、子供が勉強に躓いている場合、表面的なアプローチではなく、問題の根幹にアプローチをしてあげる必要があります。

一例ですが「掛け算の筆算が分からない」という場合でも、根本的な要因がその前の「九九の暗記」や「足し算の筆算」の段階での躓きにあることも少なくありません。その場合は、

・九九を覚えられるよう、毎日九九を一緒に言ってみる

・足し算の筆算のやり方を教えるといったアプローチをすることが求められるでしょう。

表面的な問題だけを教えても解決しないため、躓きの根っことなる部分を見つけてあげることが重要です。

勉強の躓きを特定して解消する方法は、「思考系の勉強(計算・文章題など)」か「暗記系の勉強(漢字・英単語など)」かによって異なります。

まず、「思考系の勉強」については、「How・Why・Ifの問いかけ」のいずれか1つ、あるいは複数を組み合わせることで、勉強の躓きを特定できる可能性が高いです。

【問いかけ】 【問いかけの具体例】
How(どのように) 「この問題、どうやって解いたの?」
Why(なぜ) 「何でこの選択肢を選んだの?」
If(もし) 「もしこういう問題だったら、答えは何になると思う?」

躓いている箇所が分かったら、当該箇所の解き方を教えたり問題を解かせたりして、躓きを解消してあげましょう。

一方、「暗記系の勉強」については、下記の手順で勉強の躓きを特定するのがおすすめです。

【「暗記系の勉強」の躓きを特定する手順】

1.ドリルを1冊用意する(小学4年生なら3年生のドリルなど、レベルを落として用意しても良い)

2.子供の負担にならないように毎日少しずつ解かせ、保護者が丸付けをし、正誤を確認する

上記手順によって「誤りが多い」などの苦手な範囲が見つかったら、子供が当該範囲を暗記するためのサポートをしてあげましょう。

・保護者が問題を出す

・ドリルのコピーを部屋に貼り、常に目に入るようにしておく

・間違えた内容を別のノートに書き写し、「間違いノート」を作って復習に活用していくといったサポート方法がおすすめです。

このように「保護者が勉強の躓きを特定・解消する」方法は、勉強が分からなくて宿題ができない子供にとって有効な対処法ですが、1つだけ注意点があります。

それは「保護者自身がある程度勉強を理解していないと実行が難しい」ということです。

「子供の頃の勉強は、正直あまり覚えていない…」

「子供と一緒に勉強しようと思っても、時間が取れない…」

このような場合には、次にご紹介する「5-2.プロの力を借りる」方法を取り入れるのがおすすめですので、あわせてご参照ください。

5-2.プロの力を借りる

そして、2つ目の方法は「プロの力を借りる」というものです。

プロの力を借りることで、より確実に勉強の躓きを特定・解消することができます。

「5-1.保護者が勉強の躓きを特定・解消する」にて述べたとおり、保護者が勉強の躓きを特定・解消するには、保護者自身がある程度勉強を理解していなければなりません。

この点、プロに任せれば、保護者自身の学力は関係なくなるうえ、プロならではの切り口によって、より的確に子供の勉強の躓きを特定・解消してもらうことができるでしょう。

勉強のプロに力を借りる方法としては、主に

・直接指導のサービス(塾や家庭教師など)を活用する

・通信教育のサービスを活用するという2つの方法があります。

どちらを選ぶかべきかは生活スタイルなどによっても異なるため、下記のメリット・デメリットを参考に、自分に合った方を選択すると良いでしょう。

【サービスの種類】 【メリット】 【デメリット】
直接指導

・講師が子供の「苦手」に寄り添い、きめ細かくサポートしてくれる

・子供の勉強時間を半強制的に確保することができる

・指導を受ける曜日や時間が固定される

・費用が高めであることが多い

通信教育

・送迎の必要がなく、隙間時間に学習できる

・費用が手頃であることが多い

・家庭で自主的に学習する必要があり、習慣化が大変

・直接指導のようなきめ細かいサポートは受けられない

ただし「直接指導にするか通信教育にするか」を決めた後、「数あるサービスの中でどれを選ぶか」を決める際は、慎重になる必要があります。

具体的には「どのサービスなら子供の躓きを的確に特定・解消してくれそうか」という考えをベースとし、下記のように選ぶのがおすすめです。

【サービスの選び方】
直接指導

・集団指導の学習塾より、講師がマンツーマンで個々の子供に合わせた指導をしてくれる個別指導の学習塾や家庭教師を選ぶ

・講師と子供との相性を確認するため、無料体験を受けてみる

通信教育

・無学年式学習ができる教材(今の学年だけでなく、前の学年まで遡って学べる教材)を選ぶ

・定期的に行われるテストによって弱点のあぶり出しができる・AIによる弱点解析ができるなど、弱点の特定に役立つ機能があるものを選ぶ

適切なサービスを選ぶことができれば、子供の宿題への取り組み方が変わるのはもちろんのこと、成績自体を一気に伸ばす効果も見込めるでしょう。

【直接指導とAI搭載タブレットの相乗効果で勉強の躓きを解消できるサービス・DOJO】

「プロの力を借りて、子供の勉強の躓きを特定・解消したい」とお考えの方は、是非「DOJO」にお任せください!

DOJOは、

・「講師が個々の子供に寄り添い、丁寧なサポートをする」という直接指導ならではの魅力

・「AI搭載のタブレット学習によって、苦手な部分を自動で判定する」という一部通信教育サービスさながらの強みの双方を兼ね備えた、新しいタブレット学習サービスです。

DOJOでは一部の通信教育サービス同様、タブレットを用いて学習を進めますが、「通塾してタブレット学習をする」という点が、他のサービスと一線を画します。

自宅ではなく通塾してタブレット学習をすることには、

・講師のフォローによって、学習中に躓いた点をその場で解決できる

・講師や他の生徒の存在によって「自分も頑張ろう!」という気持ちが向上する

・自宅では難しい「学習の習慣化」を、通塾によって実現できるなど、お子さまにとってのメリットが満載です。

更に、タブレット自体に大きな強みがある点も特徴。

前述のとおり、タブレットにはAIが搭載されており、お子さま1人ひとりの得意・不得意を分析することで、「今、解くべき問題」を自動で出題します。

この機能によって、子供はゲームを攻略するような感覚の中で「解けた!」という成功体験を積み重ね、躓きや苦手を解消することができるのです。

最初に学習診断テストを行い、お子さまに最適なレベルを確認するため、無駄なく・無理なく学習を進めることができますよ。

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6.まとめ

本記事の内容をまとめます。

宿題をやらない子供を「宿題をやる子」に変えるには、「まずは子供がなぜ宿題をやらないのかという”理由”を知り、そのうえで適切な対処をすること」が重要です。

本記事では、宿題をやらない理由としてよく挙げられる「4つの理由」に合った「9つの対処法」を、下記のとおり解説しました。

【宿題をやらない理由4つ】 【具体的な対処法9つ】
楽しいことを優先したい

・宿題リストの作成で「見通し」と「達成感」の相乗効果を狙う

・ご褒美制度で宿題に「楽しさ」を付加する

・宿題中に集中力を奪うあらゆる要因を遠ざける

何となく面倒くさい

・宿題を始める時間を固定し、ルーティン化する

・「まずはこれだけ作戦」を導入する

やる意義が分からない

・宿題をやることのメリットを分かりやすく伝える

・宿題の成果を見つけて褒める

勉強が分からない

・保護者が勉強の躓きを特定・解消する

・プロの力を借りる

お子さまの宿題に対する姿勢を改善するため、本記事の内容をお役立ていただけますと幸いです。

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